【ニッソウ、global bridge HOLDINGS、歯愛メディカル】 TOKYO PRO Marketから他市場へ鞍替えした企業の決算を分析!

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新型コロナウイルス感染拡大という大きな社会情勢の変化が訪れ、否応無く不況の波が押し寄せている日本の企業。

そんな中でも企業の決算発表の時期は、避けることができずに訪れます。

全2回に渡って、様々な企業の決算発表について考察を行なっておりますが、今回はTOKYO PRO Marketから他市場へ鞍替えした3銘柄、ニッソウ、global bridge HOLDINGS、歯愛メディカルについての考察です。

前回は、ワークマン・メルカリ・弁護士ドットコムの決算発表について考察を行なったので、そちらの方もご覧ください。

 

決算発表の考察① ニッソウ


不動産物件の「原状回復工事」、「空室対策リノベーション」、「ハウスクリーニング」を主な事業としている株式会社ニッソウは、2020年3月30日に東京証券取引所TOKYO PRO Marketから名古屋証券取引所セントレックスに上場市場を変更しました。

ニッソウの決算発表について、以下で詳しく見ていきましょう。

 

ニッソウの決算発表


ニッソウが12月14日に発表した2021年7月期第1四半期の業績(2020年8月1日~2020年10月31日)は、以下のようになっています。

  • 売上…29億5300万円
  • 営業利益…2億900万円
  • 利益…1億3600万円

     

ニッソウの主戦場 リフォーム業界の現状に基づく考察


ニッソウが主な事業として展開しているリフォーム業界に限らず、新型コロナウイルス感染拡大に伴い日本国の経済活動は停滞している状況にあります。

個人の消費も少なくなっている中で、リフォーム業界も不要不急のリフォームが個人・法人ともに行なわれなかったことでニッソウも思うような成長を遂げられませんでした。

しかし不要不急の外出が少なくなり、テレワークという新しい生活様式が普及していったことで、国民全体の自宅時間が増加したことによる修繕や設備機器の交換・メンテナンスの需要が増加したのも大きな特徴です。

ニッソウも、コロナ禍の中で営業活動を積極的に行い、広告活動も継続的に行なった結果、千葉県にも新しい営業所が開設されるなどのプラスとなる動きもいくつかありました。

その結果、ニッソウの経営成績は、完成工事高696,980千円(前年同期比6.9%増)、営業利益42,824千円(同27.3%減)、経常利益42,821千円(同27.3%減)、四半期純利益26,798千円(同30.6%減)と減少は目立つものの致命的な打撃とはいかなかったのが印象的です。

 

決算発表から考察するニッソウの財政状況


ニッソウの決算発表を見ると、総資産が1,159,804千円となり、前事業年度末に比べ26,252千円増加していることが分かります。

一方で負債の方は、負債合計は、251,438千円となり、前事業年度末に比べ491千円減少しているという状況です。

コロナ禍という社会情勢の変化に直面しながらも、順調にリフォーム・設備機器のメンテナンス、交換事業が上手くいっていることによって、会社の財政もそれほど大きく打撃を受けずに、むしろ資産を増やすことができたことはプラスの要素だといえるでしょう。

また2020年には、譲渡制限株式を従業員や取締役に発行することで、福利厚生の充実を一層推し進めたというニュースもありました。

そのためニッソウが近いうちに大きく経営が傾くようなことはないと、考察することができます。

 

まとめ ニッソウの決算発表


ニッソウはコロナ禍に直面している企業の中も、比較的大きな打撃を受けることなくしっかりとした対策で乗り切ることができた会社のうちの1つなのではないでしょうか。

1番苦しい時期を、経営面でもプラスで終えることができたので、今後これ以上事業が逆風にさらされるという可能性は少ないです。

来年以降もまだまだ余談を許さない新型コロナウイルスの感染拡大状況ですが、ニッソウの事業発展に期待ができそうです。

決算発表の考察② global bridge HOLDINGS


global bridge HOLDINGSは、保育事業、介護事業、ICT事業で、お子様や高齢者様向けのサービスを提供している企業です。

以下で詳しい決算発表についてみていきましょう。

 

global bridge HOLDINGSの決算発表


global bridge HOLDINGSが2020年11月6日に発表した、決算発表によると以下のようになっています。

  • 20年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常損益…1億6700万円の黒字(前年同期は8400万円の赤字)
  • 第3四半期連結累計期間の売上高…6,030,009千円(前年同期比37.7%増)
  • 営業損失…1,273,731千円(前年同期は営業損失556,485千円)
  • 四半期純利益は87,707千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失164,669千円)

     

global bridge HOLDINGSの事業の柱 保育業界の現状


まずはglobal bridge HOLDINGSの事業の柱となっている、保育業界の現状をみてみましょう。

保育園や幼稚園といった場所は、性質上どうしても密になることによって「集団感染」の危険性が高くなってしまいます。

現に東京都内の保育園などでも、アルコールによる消毒や密を避ける工夫を凝らしたにも関わらず集、残念ながら集団感染が起きてしまったところがあるのが現状です。

幼児同士の遊びや、泣きじゃくる子どもをあやすために保育士の方の距離が近づいてしまうことは避けられないことであり、今後もコロナウイルスと向き合いながら営業をしていくことが予想されます。

もっとも緊急事態宣言がなされたことにより、多くの子どもを抱えている家族の方が、保育園・幼稚園の必要性を認識したのも事実です。

そのためコロナ禍であっても、保育園や幼稚園に対する需要は今後も無くならないことが予想されます。

 

global bridge HOLDINGSのコロナ禍における対応


global bridge HOLDINGSでは元々、コロナ以前から幼稚園や保育園にIT技術を取り入れることをしていました。

例えば、従来からIT技術の導入が遅れていた保育業界に対して、子どもの体温や健康状態を電子機器で管理できるようなシステムを開発して導入。

タブレットやパソコン・スマホで、子どもの体調を用意に管理できるようなシステムを以前から導入しており、他社へとサービス展開をしていたところのコロナの感染拡大でした。

そのため比較的新しい機器やシステムを導入することなく、新型コロナウイルス感染拡大にも対応できることができた印象です。

 

決算発表から考察するglobal bridge HOLDINGSの財政状況


global bridge HOLDINGSの発表した決算状況によると、総資産は9,801,910千円(前連結会計年度末比2,024,605千円増)。

負債は8,458,759千円(同1,643,029千円増)で、純資産は1,343,151千円(同381,576千円増)になっています。

負債が大きく増えていますが、これは新規保育園開設に伴うものであり、今後保育園開設によって徐々に解消されていくことが予想できます。

コロナ禍のなかであっても、新規保育園開設へと金融機関に借り入れを行なうなどの強気の姿勢を見せているのが印象的です。

 

global bridge HOLDINGSの今後を考察


global bridge HOLDINGSは、投資家に対して行なった説明会でも、今後は保育・介護の施設を増やしていくことを表明しています。

特に自社で培ったシステムを活用することで、より福祉の総合施設として活躍していくことを予定。

今年のコロナ禍のなかでも、新規保育園の開設のために、借り入れを行なっていることもあり今後もこの動きは加速していきそうです。

コロナウイルスでも自社のシステムを活用して、大きな影響を受けなかったことが決算発表からも読み取ることができるglobal bridge HOLDINGSは、コロナが収束してから大きな成長をするかもしれません。

 

決算発表の考察 ③歯愛メディカル


歯愛メディカルの決算発表とそれに基づく考察について、以下で詳しく見ていきましょう。

 

歯愛メディカルの決算発表


歯愛メディカルが発表した、20年12月期第3四半期累計(1-9月)の決算発表については以下のようになっています。

  • 売上高…264億円(前年同期 44億円増)
  • 経常利益…31.1億円(同13.9億円増)
  • 純利益…19億円(同 7.5億円増)

     

歯愛メディカルの事業である歯科業界の現状


歯科関連業界は、昨年度までは歯科医療費が業界的に増加傾向にあるなど、業界全体として事業環境的には緩やかな回復を見せていました。

しかし新型コロナウイルス感染拡大によって、歯科関連業界は壊滅的な打撃を受けています。

特に新型コロナウイルスの感染拡大初期には、歯科医院は感染リスクが高いといった報道やSNSの書き込みがされたこともあり、通院を自主的に控える消費者も増えていたことが原因の一つです。 

業界全体としても、換気や消毒といった対策に対して徹底的に取り組んでいるにも関わらず、一度ついたイメージはなかなか消すことができず、歯科治療自体が不要不急なものだとみなされている状況になります。

歯科を訪れる消費者の方は、6割から7割前後減ったと言われており、歯科診療所から注文を受けて入れ歯などの製作を専門に行う歯科技工所などは存続の危機に立たされている状況です。

 

歯愛メディカルの経営状況


歯愛メディカルは、視力としている通信販売事業を中心に、様々な新商品の販売や個人総合病院を問わない医科業界への参入拡大を進めており、コロナ禍にもかかわらず大きな実績を積み重ねているのが印象的です。

2020年3月のコロナ感染拡大初期には、幼稚園や保育園向けの通販販売を開始しており、新型コロナウイルス感染拡大による感染予防意識の高まりから、利用者数や登録者数が順調に増加しているのも注目すべき点になります。

また歯愛メディカルは、近年エネルギー事業にも力を入れており、東京ガスの都市ガス供給エリア内にある歯科医院や技工所向けに、取次業者として東京ガスの供給も行なっており、そちらの方も順調に成長しています。

元々は歯科業界に対する通信販売を主にしていましたが、現在では様々な事業を行っており、コロナ禍の中でも大きな損害を受けるどころか利益を伸ばしている少ない企業のうちの一つといえるでしょう。

 

決算発表から考察する歯愛メディカルの今後


歯愛メディカルは新型コロナウイルス感染拡大によっても、大きな打撃を受ける打撃を受けることなく順調に事業拡大を遂げています。

歯科業界がコロナウイルスの感染拡大の影響をもろに受けていても、主力としている医療関係の通信販売授業では、好調を維持しており経営にさほど影響は出なかった様です。

コロナウイルスが収束していくと共に、歯科通販でもNo.1を誇っている通信販売事業がさらに数字を伸ばせば、今後も経営的には問題ないことが予想されます。

また近年ではエネルギー事業にも積極的に手を出しており、2020年11月12日には新潟県民電力株式会社の株式を取得し、子会社化することを発表しました。

今後も電気やガスといったエネルギー事業に力を入れていくことが予想され、ますます事業の強化や拡大を進めていくのではないでしょうか。

 

まとめ 決算発表の考察2


今回はニッソウ、global bridge HOLDINGS、歯愛メディカルという、3つの企業の決算発表を考察してきました。

どの企業も新型コロナウイルス感染拡大にもかかわらず、着実と成長を遂げていることが吸う力も見て取ることができます。

人々の経済活動が制限されることで、日本の経済自体も冷え込んでいる状況が続いていますが、今回紹介した企業のように赤字を出しているところばかりではなく、むしろ成長を続けているところが多いのも印象的でした。

今後も様々な企業の決算発表を考察することで、少しでも事業を上向きにするきっかやヒントなどを紹介することが出来ればと思っております。

 

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