仕事をしていく上で、どういった決断を下せば良いのか迷ったことなどある方は多いのではないでしょうか。
もしくは、人生において様々な重要な決断を迫られた際に、何か道しるべとなるものが内科と思ったこともある方も少なくないでしょう。
仕事や人生においての悩みや様々な問題に直面した際、それを解決するのに参考となるのが「先人たちの考えや名言」です。
私たちが日常で迫られている様々な選択や問題は、偉大な先人たちが勅命していたことでもあります。
そのため先人たちが残した名言や考えを参考にすることで、重大な仕事での決断や悩みなどを解決することができるかもしれません。
そこで今回から数回にわたって、日本の発展や経済を築き上げてきた経営者が残してきた名言を紹介していきたいと思います。
今日の日本の発展を築き上げた偉大な日本の経営者たちは、様々な名言を残しています。
こういった名言は時代にとらわれることなく「本質を捉えている」ものが多いので、いつであろうと参考にできるでしょう。
今、仕事で重大な決断を迫られている方や、部下のマネジメントをどのようにすれば良いのか困っているなど、仕事や人生の上で様々な困難に立ち向かっている人は、こういった偉大な先人たちの名言を学ぶことで解決の糸口を見出すせることができるかもしれません。
確かに最新の技術や理論などは、ビジネスを行う上で必ず目を通さなければいけないものですが、こういった過去の貴重な名言を掘り起こすことで、ぐるぐるとしていた思考の迷宮から脱却することもあります。
実際に過去の日本の偉大な経営者が残した名言を、以下で見ていきましょう。
今では日本の車産業を支える大企業である「ホンダ」を創設した、本田宗一郎は様々な名言を残しています。
本田宗一郎は小さな自動車修理工場から事業を始めて、世界的な大企業にまでホンダを育て上げました。
彼が残した時代を問わない本質を突く名言を、以下で見ていきましょう。
現代日本社会は、特に失敗を許さないという風潮が出来上がっています。
しかし本当に失敗をしないという人間が優れた人間なのでしょうか。
仕事や人生で何か決断を下すにあたって、およそ失敗をしないという人間はいません。失敗を許さないという風潮によって、決断を下すことを躊躇ったり先送りしてしまっていては、何事においても成功を収めることは難しいでしょう。
むしろ様々な困難に直面したとしても、失敗を恐れず先に進み、仮に失敗したとしてもそこから何かを学び取ることができる人が優秀な人間だと言えるのではないでしょうか。
世界的な大企業を作り上げた本田宗一郎でさえも、失敗こそが人間を成長させるものであると考えています。
失敗を恐れることなく決断を下し、しっかりと今後に役立つものを学び取れる人、もしくは失敗を許容して部下にそこから何かを学び取ることができるよう指導できる人こそが、現代の日本社会で求められているビジネスパーソンなのではないでしょうか。
また本田宗一郎は、他にも失敗に関して以下のような名言を残しています。
同じような名言としてトーマス・エジソンが「99パーセントの努力と1パーセントのひらめき」というものを残しています。
大きく時代は異なりますが、成功というのはそれまでに積み上げられた失敗という努力が実を結ぶのであるということを表しているのではないでしょうか。
もし今これを読んでいるあなたが、失敗を恐れて何かに挑戦できていない場合や、他人の失敗を後悔するだけでそこから何かを学び取ることができていない場合、この名言を思い返してみましょう。
本田宗一郎は、自身の哲学として上記のように語っています。
他人の気持ちになるというのは、言葉や文字にしてみると簡単に思えるかもしれませんが、容易なことではありません。
およそ人というのは、自分の利益や利便性を考えて人に接してしまいがちです。
そのため人の気持ちを推し量ることもないので、相手のことを考えて悩むということは少ないのではないでしょうか。
しかし人の気持ちになれるということは、マネジメントだけではなくマーケティングや営業など様々な分野で力を発揮することができます。
何か新しい事業を起こしたり仕事で様々な事を取り扱ったりしているときも、人の気持ちになることで、新しい発見や効果的な一手を生み出すことができる可能性もあるでしょう。
「人の気持ちになる」言葉にしてみると簡単なことですが、もしかしたらこれがビジネスにおいて成功する上で、一番重要な要素なのかもしれません。
ビジネスにおいて新規事業を立ち上げたり、新たな市場へ参入したりすることは必ず困難が伴います。
おそらく最初から順風満帆に行くということはほとんどなく、何をするにも試行錯誤を繰り返さなければ成功することはできないでしょう。
世界的な企業を築き上げた本田宗一郎でさえも、新しいことをやる際には何度も失敗し挫折を経験していました。
しかしそこで諦めていては、何も新しいものを生み出すことができずに終わってしまいます。
新しいことをやれば必ず失敗ししくじるかもしれませんが、そこでなにくそと思いプライベートの時間を削ってでも何度も挑戦するということはとても重要です。
何度もしくじったとしてもそれにめげることなく、いざ成長しようとした段階での抵抗にも負けずに繰り返し挑戦することができる人こそ、成功することができるのでしょう。
上記で紹介した2つの名言は、何か新しいことを挑戦する際には必ず教訓として頭に残しておきたいものになります。
松下幸之助は、経営者であれば誰もが一度目にしたことがある名前なのではないでしょうか。
独自の経営哲学や経営理念を確立し、1代でパナソニックを世界的な企業へと導いた素晴らしい経営者です。
そこで松下幸之助の残した名言を振り返ることで、知識や技術ではない経営の本質を探っていきましょう。
事業を営みビジネスを展開していく際には、社会情勢や時世時節で浮き沈みがあると考えている方がほとんどではないでしょうか。
しかし松下幸之助は、商売をする上では損もあれば得もあるという考えは根本的に間違っていると考えていました。
そもそも事業を行い商売をしていけば必ず成功は伴うものであると考えており、うまくいかないのは何か根本的に間違ったことを行っていると考えていたからです。
そこには松下幸之助の独自の哲学である「万物は生成発展しており、生成発展が自然の理法である」という考え方がありました。
自然の理、つまり市場で求められている根本的なニーズさえ掴むことができれば、物事は必ずうまくいくということです。
事業を行う経営者は、松下幸之助が残したこの名言を胸に秘めて、なぜ失敗してしまったのだろうか間違ったところはどこにあるのだろうかということを、考え抜く姿勢は忘れてはいけないでしょう。
古今東西目標なき集団というのは、何をすれば良いのか分からずに力を発揮することができず、何か成果を出すことは困難になります。
企業として社員に目標を与えることができれば、その目標を達成するために、様々な創意工夫を行い社員間で協力し合うことで、成果をあげることが可能となるでしょう。
そのため経営者は常に、社員に対して目標を与え、達成することができたらタイミングを見計らい新しい達成可能な目標を掲げるということが重要になります。
松下幸之助は上記の名言を通じて、時代を問わない経営者としての欠かすことのできない任務を教えてくれました。
実際に松下幸之助が第1回創業記念式典を行った際には、そこにいた社員に対して「250年計画」という目標を掲げることで、大きな夢を与えています。
事業を背負って立つ経営者や、大きな責任を肩に背負っている人は、日常的に様々なプレッシャーが襲いかかっています。
そんな責任者等に対して松下幸之助は、上記のような名言を残しています。
責任者はどんな状況であっても、それを打開するための一手を模索することで、何か新しい考えを生み出すことができる。
そしてもしそれが出来なかったとしても、それを部下などのせいにするのではなく、自分の責任として請け負うことができる人こそが責任者たりうると、松下幸之助は考えていました。
確かに責任者として何もすることなく責任逃れをしてしまう人は、誰も人がついていかないでしょう。
最後まで解決策を模索して、それが出来なかったとしても責任を背負えることこそが、責任者としてのあるべき姿なのかもしれません。
何か重大な決断を下す必要があったり、窮地に追い込まれてしまったりした場合に、思い返したい名言なのではないでしょうか。
今日のビジネスにおいても役立てるような、 日本の経営者の名言について探ってきました。
今回はその中でも日本の経済を築き上げる源となった、2人の経営者にスポットを当ててきましたがいかがでしたでしょうか。
今回紹介した名言は、特に時代を超えてもなお通用するようなビジネスにおいての哲学や経営者として胸に秘めておきたいものになります。
成功する上では、現代での最新の理論や技術に目を奪われがちなのも確かですが、こういった本質を捉えているかこの先人たちの名言を振り返るということも重要なのではないでしょうか。
今後、さらにシリーズとして様々な日本経営者の名言について紹介していくので、そちらも併せて参考にしていただけると幸いです。