地方企業の上手い採用の成功事例

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「東京一極集中」

この言葉の通り地方では人手不足が深刻化し、毎年東京だけに多くの人材が集まっている状況が長年続いています。

求人を出して人が殺到するという時代は終わりを告げて、企業としても採用についてより力を入れていかなければならない状況です。

そんな中で地方のいくつかの企業でも、東京大企業に負けることなく、上手いもしくは面白い採用を行なっているところがあるのです。

そこで本記事では地方企業の上手い採用の成功事例を分析して、どういったことを実際に行えば、地方企業がうまく採用活動を行えるのかについて詳しく解説していきます。

地方の現状について分析


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特に新卒採用においては地方企業は長年苦戦し続けています。

大企業がほとんど東京に一極集中していることもあり、地方の学生が就職を機に東京へと行ってしまうので、若い優秀な人材がいなくなってしまうのです。

マイナビの調査によると、大学を卒業して就職する学生が地方での就職を希望した割合は約50%となっており、地方の若い人材が2人に1人は東京もしくは大都市に出て行ってしまっている状況になります。

上手い採用を行っている地方企業の特徴


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地方から人材が東京や大都市へといなくなってしまっている状況でも、上手い採用活動を行っている地方企業は存在します。

そこでそういった企業の特徴を分析して、どういったことを行えば採用活動を成功させることができるのかについて、以下で実際に見ていきましょう。

上手い採用① リファラル採用


近年の採用活動の中で注目されている採用手法の一つがこの「リファラル採用」です。

リファラル採用とは、 自社で働いている従業員に知人や友人を紹介してもらい採用を行うというダイレクトリクルーティングの一種になります。

既に自社で働いている従業員が、採用者として信頼のおける友人や知人を紹介するので、就業後のミスマッチが起こる可能性も低く、定着率もかなり期待することができるでしょう。

リファラル採用が注目されている理由

近年では求人を出してもなかなか人を集めるということは難しく、待っているだけで人材を確保できることはありません。

またテクノロジーが進化したことによって、応募をする側もあらゆる企業へ容易に申し込みをできるようになっているため、採用活動に力を入れないと完全に時代に取り残されてしまう状況になっています。

そのため企業から採用候補者へとアプローチすることが求められるようになっており、リファラル採用もその1つとして注目を浴びているのです。

リファラル採用は、既に働いている従業員を人事とは別に採用担当者として知人や友人を紹介してもらうことで、採用のミスマッチを防ぎコストを抑制できることが可能。

就職や転職活動を行っていない人に対してもアプローチが出来るので、既存の採用活動よりも幅広い人々に接触することができます。

また既存の従業員にとっても、紹介報酬やインセンティブを受けられることで、モチベーションアップにも繋がり良い影響を期待することができるでしょう。

上手い採用② ブランディングに力を入れる


むやみに採用活動を行っても多様化するこの時代の中では、 人材を確保することはかなり難しいでしょう。

そこで採用担当だけではなく企業全体として力を入れたいのが「ブランディング」です。

ブランディングに力を入れることによって、競合他社と比較しても魅力的で就職したいと思える企業を作ることができます。

消費者として商品を購入する際にも、特定の企業だからという理由で購入することを決めたという経験はないでしょうか。

これは採用活動でも同じことを言うことができ、企業として大きな価値があることを人々にイメージづけることができれば、何もしなくても人材は勝手に集まってきます。

ブランディングは中小企業でも成功できるのか

しかしブランディングと聞くと、高級感のある一流企業しかできないのではないかとイメージする方も多いかもしれませんが、それは違います。

確かにブランド品は高級で特別感のあるイメージがありますが、近年では低価格を売りにしたブランドというのも多くあるのです。

そのため上場企業であることや成長を続けているベンチャー企業であるということだけがブランディングにつながるというわけではなく、企業としての強みをよりブラッシュアップすれば、どんな企業でもブランディングに成功することができるでしょう。

上手い採用③ ダイレクトリクルーティングに力を入れる


リファラル採用の所でも軽く紹介しましたが、近年では企業自らが採用候補者へアプローチするという「ダイレクトリクルーティング」に注目が集まっています。

ダイレクトリクルーティングでは企業から採用候補者へアプローチすることになるので、欲しい人材へピンポイントにアプローチすることが可能です。

企業によっては採用活動にそこまで予算や人員を割くことができない所も多いかもしれませんが、ダイレクトリクルーティングを活用すれば、人員少なく欲しい人材だけに力を割くことができるでしょう。

ダイレクトリクルーティングは主にスカウト型採用サイトや、イベントを通じて採用候補者会とスカウトを行い、直接自社に興味を持ってもらうというやり方になっています。

  • 人材データベースを利用した自社に最適の人材をスカウトできる
  • 従業員との繋がりを持った定着率の高そうな人材へアプローチをかけることができる
  • セミナーや講演会などのイベントに参加した優秀な人材へアプローチをすることができる
  • 求人特化型の検索エンジンと自社ホームページやSNSを用いた、採用候補者全員へのアプローチをすることができる

こういったさまざまなメリットがあるので、企業としてダイレクトリクルーティングを行っていないところは、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

地方企業の中で採用活動に成功しているところは、優秀な人材に対して直接アプローチし、どれだけ自社に必要な存在なのかをうまく伝えているところが多いです。

待っているだけの採用活動よりも、より優秀な人材でピンポイントにアプローチすることができるので、採用活動をより効率的かつ効果的にすることができるでしょう。

上手い採用④ オウンドメディアを活用する


今これを見ているあなたの会社ではオウンドメディアを活用しているでしょうか。

オウンドメディアとは自社で保有するメディアのことを指しており、主に自社で運営する情報発信のためのブログに近いサイトが一般的です。

就職を考えている人にとって地方企業で働くということは、生活の拠点を変えて見知らぬところで働き始めるというケースがほとんどになります。

特に優秀な人材を全国各地から集めようと考えた場合、自社で働く場合のライフスタイルや働き方などを詳細に知ってもらう必要があるでしょう。

こういった採用候補者に対して、オウンドメディアを通じ自社の魅力や仕事の内容などを詳しく紹介することが重要です。

仕事に関することだけではなく、 地方にある企業としての強みをオウンドメディアで発信していくことも効果的になります。

  • 会社の近くの地域はどういった環境なのか
  • 交通機関はどのようなものがあるのか
  • そこで働いている人のライフスタイルはどのようなものなのか

こういったことをできるだけ詳細に伝えることによって、地方で働くということのイメージを描きやすくなります。

また新卒採用と中途採用の場合、2つに分けてオウンドメディアを作ることも重要です。

企業として新卒と中途に求めることは大きく異なってくることはもちろんのこと、求職者からしても企業に求めることは大きく違います。

それぞれから見て自社が魅力的に感じられるようなオウンドメディアを作成し、 採用活動をより効果的に行いましょう。

上手い採用⑤ リモートワークツールの導入


近年では急速にリモートワークツールの拡大が進んでおり、求職者にとっても就職先を選ぶ上で重要な要素のひとつになっています。

ライフスタイルや個人の働き方も多様化しているので、リモートワークで十分足りるのであれば、導入しないという選択は採用の幅も狭めてしまうことになりかねません。

またリモートワークツールを導入することができれば、採用もより効率的に行うことができます。

従来であれば会社やイベントスペースなどを借りて説明会を行う必要があったところも、  Webを通じてオンラインで行えば企業と求職者どちらの負担を減らしながら採用活動を行うことが可能です。

既存の従業員にとっても通勤の負担を減らして、リモートワークで仕事をできるというのは、かなり好まれる場合もあるのではないでしょうか。

仕事・採用両方の面でより働き方や仕事の効率化を図ることができるリモートワークツール。

まだ導入していない会社は是非一度検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ


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今回は地方企業の採用活動における成功事例を分析して、どういったことを行えば上手く採用を成功に導くことができるのか解説してきました。

まとめると以下の通りです。

  • リファラル採用を検討してみる
  • 企業としてブランディングに力を入れる
  • ダイレクトリクルーティングに力を入れる
  • オウンドメディアを活用する
  • リモートワークツールの導入を検討してみる

近年ではテクノロジーの進歩とともに、採用活動のあり方も大きく変わってきているのが印象的です。

特にリモート・オンラインで説明会や面接を行なっていないのであれば、すぐに導入することを検討するべきでしょう。

リモートで説明会や面接を行うだけでも、全国の優秀な人材で簡単にアプローチをすることができます。

今回紹介した地方企業が採用を成功に導くための方法を参考にして、採用活動をより効率的に行ってください。

 

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