ファミリービジネスの肝!後継者はどのような伴侶を得るべきか

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ファミリービジネスの後継者が結婚をする場合に、どういった条件の伴侶が最適なのでしょうか。

後継者の伴侶というのは、誰もがなれるものではありません。

ファミリービジネスに携わる後継者は、事業を承継するまでにやるべきことは多く、また承継してからも多くの責任がのしかかります。

ただただ単純に事業を経営している、もしくは後継者だからという理由で結婚する伴侶では、将来的に問題が生じてしまう可能性があるでしょう。

そこで今回は、ファミリービジネスの後継者が結婚をする際に、どういった条件の伴侶が最適なのか解説していきます。

 

ファミリービジネスの後継者の結婚を難しくする3つの要素

 

ファミリービジネスの後継者が結婚をする際には、経営者という強みがあるので、比較的結婚相手を探しやすいです。

もっとも後継者は誰とでも結婚できるというわけではありません。

事業を背負って立つ経営者の横に立つものとして、伴侶の方も高い能力が必要とされるのです。

大まかに分けて、ファミリービジネスの後継者には以下の3つの要素が要求されために、結婚が難しくなってしまいます。

 

ファミリービジネスに携わる意思と能力があるか


ファミリービジネスで事業を行なっている場合、後継者ではなくその伴侶も事業に携わることを要求されます。

そのため「経営者と結婚すれば、専業主婦で働かなくても良い」という伴侶では、将来的に事業で上手くいかなくなる可能性が高いです。

中小企業が多いファミリービジネスにおいては、後継者だけではなくその伴侶も経理・資産運用・税金対策に関する知識を要求されます。

結婚して間もなくに、伴侶に対してこういった能力を要求するのは酷ですが、将来的に身につける意思や能力を有していなければ、後継者と人生を歩むのは不適格といえるでしょう。

 

事業が上手くいかないときに共に耐えて乗り越えることができるか


ファミリービジネスにおいては、大企業とは違い、常に事業が上手くいくというわけではありません。

後継者が事業を承継したタイミングで、大きく傾く可能性もあります。

後継者の伴侶としては、こういったときに共に耐えて乗り越えることができるのかという、忍耐力も要求されるでしょう。

経営者と結婚することで、今後人生において苦労することは無いだろうと安易に考える伴侶では、事業が苦しい・難しいときに耐えることができません。

そのためこういった忍耐力を有しているのも、後継者の伴侶として重要なポイントとなります。

次世代の後継者を育てることができる教育


次世代の後継者を育てることができる伴侶かどうかというのも大きなポイントです。

ファミリービジネスの後継者の伴侶は、次世代の後継者を生み育てるということが期待されます。

そのため後継者と共に、次世代の後継者を育てることのできる教育力を持っている人であることが重要です。 

教育のためには、伴侶自身が教養や知識を有していなければいけないので、子どもを教育できる教育力があるかというのも重視されるポイントになります。

後継者の伴侶を選ぶ際に重視したい3つのポイント

 


ここまで紹介してきたのは、後継者の結婚の際に伴侶へと要求される能力です。

このほかにも伴侶を選ぶ際に、重視したい3つのポイントを紹介します。

将来の事業のビジョンが明確な人


ファミリービジネスでは、男女問わず事業に参加することが要求されます。

そのため後継者だけではなく、伴侶の方も事業に対するビジョンが明確でなければいけません。

特にファミリービジネスの事業は、将来的に問題なく続けられるということはなく、新しい事業の展開や既存の事業をさらに大きくする努力が必要です。

そのため後継者と結婚する伴侶にも、将来的に現在の事業をどうするのかビジョンを明確に有している人が最適になります。

後継者が承継する事業の経験がある


後継者と結婚する伴侶が、受け継ぐ事業に携わった経験があれば、効率的に後継者をサポートできます。

ファミリービジネスにおいて、後継者が事業を受け継いでから急速に上手くいかなくなり、倒産してしまうということは良くあるケースです。

後継者も十分事業を受け継ぐ準備はしていますが、経営者となって事業を回す経験はほとんどないといっていいでしょう。

そのため伴侶が後継者の受け継ぐ事業に関して、仕事などで携わっていた経験があるとかなり助かります。

後継者が行なう経営方針や施策は正しいのかや事業でどういった問題点があるのかを、経験のある伴侶から指摘してもらえれば、大きな失敗をする事を防ぐことができるでしょう。

特に後継者も、自社の社員から指摘されるよりも、伴侶から至らない点を指摘してもらったほうが納得して受け入れることができます。

後継者の至らない点をサポートすることができるという点で、伴侶が同じような事業を行っていたかどうかは結婚する際に重視したいポイントです。

 

経営の知識があり、重圧に耐えられる


後継者の伴侶として重視したいポイントで最後にあげられるのは、経営の知識があり事業の状態がどのような場合であっても、その重圧に耐えることができるということです。

ファミリービジネスの後継者は、経営が安定している大企業とは異なります。

従業員の数も家族や親族だけといったごく少数から、外部の人間を少しだけ雇うといったケースがほとんどです。

また事業規模も中小企業と呼ばれるものに該当するので、 安定しているといった環境とはほど遠いでしょう。

そのため後継者の伴侶も経営の知識を有して、後継者をサポートすることが期待されます。

経営や事業について何も知らない伴侶の場合、ファミリービジネスの事業を背負って立つ後継者の結婚相手には、あまりふさわしくないかもしれません。

また重圧に耐えられるということも大きなポイントです。

ファミリービジネスとして家族全体で事業に関わっていくことになるので、日常的に大きな決断や判断を迫られる可能性もあります。

そういった中で経営の知識が全くなく、プレッシャーに耐えられることができない後継者の伴侶では、長い間事業を継続しながら支えあっていくことはできないでしょう。

 

ファミリービジネスの後継者はどのような伴侶を得るべきなのか

 

ファミリービジネスの後継者には、将来的に事業を背負って立たなければいけないので、伴侶にも様々なことが要求されます。

  • 事業に携わる意思と能力→伴侶の能力面
  • 上手くいかないときに耐えられる→伴侶の精神面
  • 後継者を育てることができる→伴侶の教養と教育力


まずは上記の3つの条件を満たしているかが重要になってきます。

またこの3つの条件を満たしていたとしても、さらに事業に関わった経験があるかや経営の知識を有しているかという面も重要になってくるので、後継者の伴侶選びはかなり難しくなってくることが予想されるでしょう。

今回紹介したような条件をすべて満たすような伴侶を見つけることはかなり難しいです。

現在の事業の状態を考えて、どうしても譲れないポイントだけは有している伴侶を後継者に選んでもらい、その他は家族や親族で支えていくというのも取りうる選択肢になります。

後継者が素晴らしい伴侶を得て、家族一丸となりファミリービジネスを更に発展していくことができる環境を作れることを願っております。

 

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