新卒で老舗企業に入社してみた〜食品業界編〜

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あなたの老舗企業に対するイメージはどのようなものでしょうか。

「堅苦しそう、人間関係が面倒くさそう。」

私も入社前はそんなイメージを持っていました。

しかし実際に、私が入社して感じたのは
「とてもアットホームな雰囲気で働きやすい」
という事でした。

今回は、私が老舗食品メーカーに入社して感じたこと良い点悪い点、やりがいなどについてもお話ししたいと思います。
これから就活をする学生の皆さんは、ぜひ参考にしてみてください。

 

老舗企業のどんな点に惹かれて入社したのか

 

私が入社したのは、創業100年を超える食品メーカーで、地方の小さな中小企業です。
私が入社を決めたポイントは「安心」という点でした。

創業100年を超えていますので、これまでの実績と築き上げてきた信頼がありました。

決して大きな会社ではありませんが、安定した収益があります。これが今まで積み上げてきた実績です。

新卒で入社するのに、今にも潰れそうな企業を選ぶような勇気は私にはありませんでしたので、ちゃんと利益を上げているという点は重要なポイントでした。

また地方の小さな中小企業でしたので、地元に密着していました。全国で名前が売れているわけではありませんが、地元の方は知っている人が多いのです。これが築き上げてきた信頼です。

「私はいつも、ここの商品を買っているのよね」と近所の方が来てくださったり、「こんにちは!最近どう?」などと気軽に話しかけながら買い物に来て下さる方もみえます。

入社前はどのような会社なのか不安になりますが、お客様が笑顔で買い物に来てくださり、地元で受け入れられているということは、信頼されている証です。

私はそんな安心感に惹かれて入社を決めました。

 

老舗企業の良い点・悪い点

 

入社してみると、職場はとてもアットホームな雰囲気でした。そして長く働いている人がたくさん在籍しています。

アットホームな雰囲気で、長く働ける。これが老舗企業の良い点です。

ここで、入社してビックリしたことをお話ししたいと思います。それは社員の皆さんの話す言葉が方言だったことです。

私は地元出身者でしたが、大学では地元から離れた場所に住んでいたせいもあり、標準語で話すことにすっかり慣れてしまっていました。おかげで話す言葉がほぼ方言という環境に慣れるまでに時間がかかりましたが、方言で話すと親近感がわくので、よりアットホームな雰囲気が増して、楽しく業務を行うことができるようになりました。

また私達の会社は同族経営です。老舗企業には多い傾向ですが、社長の家族や親族で経営をしています。大きな会社ではないので、経営者との距離がとても近いのも良い点です。名前もすぐに覚えてもらえました。

さらに社長を含め、堅苦しい人があまりいません。さすがに社長と話をする機会は少ないのですが、各部署の部長には、それほど緊張することもなく話ができます。

そして長く働けるのは男性社員だけではなく、女性社員も同様です。

子育てがひと段落したあとから入社して、それからずっと働いているという事務所の女性社員がいました。その人は定年まで働いて退職しましたが、同じように定年まで働いている女性が他にもいます。

また解雇率も低いと思います。会社はできるだけ社員の要望に応えようと、寄り添ってくれている感じがします。よほどのことがない限りはクビにはなりません。

このようにアットホームな雰囲気で、長く働きたい人にはおすすめですが、悪い点もあります。それは年間休日が少ないこと、今の時代に合わない考えの上司がいることです。

そもそも食品業界は年間休日が少ない傾向にあります。私の実際の年間休日は105日で、土曜日は隔週で出勤日になっていることもあります。

今でこそ、土日は休みという会社も多いですが、昔は土曜日が休みではありませんでした。私の会社も土曜日は毎週出勤していたと聞きます。そのせいで、長く働いている人たちは皆「今は休みが増えてよかったね」と言います。ずっと同じ場所で同じように働いている老舗企業だからこそ、昔と同様に土曜日も働くことに不満を持たない人も多く、「ライフワークバランスが大切です」という話をよく耳にする私たち若手の世代とは、価値観が少し異なります。

似たような話になりますが、今の時代に合わない考え方を押し付けてくる上司がいます。決定的な出来事は、具合が悪くて休みを申し出た時のことです。

休みをもらおうとしたら「俺は38℃の熱があっても会社を休んだことがない」と言われました。もちろん休みはもらいましたが、昔ながらの根性論を押し付けられるのは、嫌な気持ちになりますよね。

このように老舗企業は特に、自分の考えや価値観とは違う考えを持った人たちと一緒に働くことになるので、相手を尊重しつつ、自分の意見も聞いてもらうという姿勢が大切になってきます。

 

老舗企業で働くやりがい

 

私が考える老舗企業で働くやりがいは2つあります。

1つ目は新しいことに自分がチャレンジできるということです。

老舗企業では今まで積み上げてきたやり方があるので、なかなか新しいやり方に挑戦しようという人がいません。私の会社も同じです。時代に乗り遅れていると感じるかもしれませんが、私は自分が変えていけるチャンスがあるということだと思っています。そして、それはそんなに難しいことではありません。

実は、ベンチャー企業では考えられないことだと思いますが、私の会社ではパソコンを使える上司があまりいませんでした。簡単な文字入力や数字の入力はできても、表を作ったり、スライドを作ることができません。また、製造現場での作業手順は口頭で説明され、自分でメモを取り覚えるしかない環境にありました。

そこで私がパソコンを使って作業手順を分かりやすく説明したマニュアルを作ることになったのです。一目見て誰でも分かるよう、写真を取り込んで表を作りました。私にとってはそれほど難しくない作業でしたが、たったそれだけで「こんなにわかりやすく作れるなんですごいね」と褒められたのです。そして他の作業に関するマニュアルも任せてもらえることになりました。

老舗企業では効率の悪い作業を、今までこれで問題がないからという理由で、そのまま続ける傾向が強くあります。新しいやり方に変えて、うまくいかなかったときのリスクを考えると尻込みしてしまうのです。それが実はとても簡単な改善方法だったとしてもです。このようなポイントを発見し、改善していくことができればあなたの評価は一気に上がります。そして新たな仕事を任せてもらえるようになり、仕事が楽しく、やりがいもますます出てくるようになります。

2つ目のやりがいは、自社製品の品質に自信があり、その製造に携わっているという誇りです。市場には同じような商品がたくさんあり、安いものもたくさんあります。それらの中で、値段は決して安くありませんが、品質には自信があります。老舗企業として今まで積み上げてきたこれまでの歴史に、泥をぬるようなことがあってはいけません。そしてこれからも老舗企業として恥ずかしくない商品をお客様に提供していくという気持ちは全社員が持っています。この誇りは、老舗企業でしか感じることのできないものです。

 

まとめ

 

老舗企業には、ベンチャー企業のような勢いは感じられないかもしれません。しかし安定した収益があり、アットホームな雰囲気で私にとっては過ごしやすく、最適な職場です。これから長く働いていきたいと思っています。

あなたも老舗企業に興味がわいたなら、ぜひ自分の興味のある企業を探してみてください。

 

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